ウィトルウィウス的人間？？？という言葉は聞いたことが無くても、図の挿絵はどこかで見た事があるのではないでしょうか？これはレオナルドダヴィンチが人体の比率に強い興味をもって描いた挿絵です。このウィトルウィウス的人間は黄金比を意識して書かれたものではありませんが、この人体の比率の挿絵にも多くの黄金比が隠されています。
 

 
　さて、ウィトルウィウスとは何でしょうか？
 
　ウィトルウィウスとはローマ時代の有名な建築家で、「建築書」という10巻からなる百科事典ばりの書物を残しています。ウィトルウィウスはその中で、「人体の調和、均整」についても詳細に語っており、レオナルド　ダヴィンチはこれに大いに刺激を受けたようです。
 
 
 
・・・・以下　ウィキペディア参照・・・・
人体と同様に神殿も様々な箇所が対称的に均整がとれ、建物全体として調和していることが望ましい。人体の中心は宇宙の中心と同じである。人間が両手両脚を広げて仰向けに横たわり、へそを中心に円を描くと指先とつま先はその円に内接する。さらに円のみならず、この横たわった人体からは正方形を見いだすことも可能である。足裏から頭頂までの長さと、腕を真横に広げた長さは等しく、平面上に完璧な正方形を描くことが出来る。
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　レオナルドはこのウィトルウィウスの著作『建築論』の第3巻1章2節から3節の内容を視覚化し、「建築十書」の新しい版の挿絵としました。（ここに描かれている人物は４０歳頃のダヴィンチ自身であるという説もあります。）
 
 
　さて、この中で黄金比を調べてみると、人間のへそを中心として、へそより上、へそより下で黄金比になっています。
　また、詳しく調べたサイトがありますのでそちらもご覧ください。
 
 
→ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図と黄金比
 
 
→人体図に隠された黄金比
 
 
このウィトルウィウス的人間挿絵は、「プロポーションの法則 (Canon of Proportions)」あるいは「人体の調和 (Proportions of Man)」とも呼ばれ、様々な所で見かけることがあります。